尾を引く日薬「上申書騒動」
明かされた90年代の〝怪しい〟分業実態
2011年9月15日号
数え切れないほど多くの出来事が時代の波に飲まれ、忘れ去られて行く。日本薬剤師会の児玉孝会長(写真)が8年前に書いた上申書も、関係者数人が生涯、口を閉ざしていれば、それで収まるはずだった。しかし、その存在が公になってしまった以上、そう簡単に事は風化しないだろう。 事の発端は、児玉会長と七海朗副会長が、03年4月に、当時の中西敏夫会長に宛てて書いた2通の上申書のコピーにある。両氏は当時、常務理事で、内容はいずれも「社会保険請求で多大な迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪し、自らの処分を中西会長に一任するものだった。 今年上旬に流出し始め、会内で、さまざまな憶測を呼んだ。これを日薬の元副会長で現相談役の秋葉保次、石川達郎、工藤義房の3氏が入手、8月1日付で、児玉、七海両氏に公開質問状を送り、何があったのか明らかにするよう迫ったのだ。 児玉会長は自ら書いた...
数え切れないほど多くの出来事が時代の波に飲まれ、忘れ去られて行く。日本薬剤師会の児玉孝会長(写真)が8年前に書いた上申書も、関係者数人が生涯、口を閉ざしていれば、それで収まるはずだった。しかし、その存在が公になってしまった以上、そう簡単に事は風化しないだろう。 事の発端は、児玉会長と七海朗副会長が、03年4月に、当時の中西敏夫会長に宛てて書いた2通の上申書のコピーにある。両氏は当時、常務理事で、内容はいずれも「社会保険請求で多大な迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪し、自らの処分を中西会長に一任するものだった。 今年上旬に流出し始め、会内で、さまざまな憶測を呼んだ。これを日薬の元副会長で現相談役の秋葉保次、石川達郎、工藤義房の3氏が入手、8月1日付で、児玉、七海両氏に公開質問状を送り、何があったのか明らかにするよう迫ったのだ。 児玉会長は自ら書いたも
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