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新薬の市場環境を読む

BMS復活のカギ握る「エリクイス」

第8回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2011年9月15日号

 ブリストルマイヤーズスクイブとファイザーが共同開発する「エリクイス」の、心房細動患者における脳卒中予防(SPAF)効果をワルファリンと比較するARISTOTLE試験の結果発表(8月28日開催の欧州心臓学会、パリ)は、今年最も期待度の高い研究開発関連イベントだった。 両社とも、16年に世界で相次ぐ特許満了の影響で計300億ドル近い売上高を失う可能性があり、エリクイスはそれを補う唯一にして最大の新収益源だ(当社予想では16年世界売上高は25億ドル)。エリクイスの開発に成功すれば、製薬大手が画期的新薬の発売をテコに、再び成長軌道に乗ることを示す最初の例となる。 「プラダキサ」(ベーリンガーインゲルハイム)と「ザレルト」(バイエル/ジョンソン&ジョンソン)は、ワルファリンに代わる有効で安全な治療薬である。しかし、エリクイスはSPAF適応における既存試験(...  ブリストルマイヤーズスクイブとファイザーが共同開発する「エリクイス」の、心房細動患者における脳卒中予防(SPAF)効果をワルファリンと比較するARISTOTLE試験の結果発表(8月28日開催の欧州心臓学会、パリ)は、今年最も期待度の高い研究開発関連イベントだった。 両社とも、16年に世界で相次ぐ特許満了の影響で計300億ドル近い売上高を失う可能性があり、エリクイスはそれを補う唯一にして最大の新収益源だ(当社予想では16年世界売上高は25億ドル)。エリクイスの開発に成功すれば、製薬大手が画期的新薬の発売をテコに、再び成長軌道に乗ることを示す最初の例となる。 「プラダキサ」(ベーリンガーインゲルハイム)と「ザレルト」(バイエル/ジョンソン&ジョンソン)は、ワルファリンに代わる有効で安全な治療薬である。しかし、エリクイスはSPAF適応における既存試験(RE

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