薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第42回 CATT研究報告後のルセンティスの状況
2011年9月15日号
加齢性黄斑変性治療薬ルセンティス(ラニビズマブ)は米国で売上高を順調に伸ばし、今年1〜6月は7.69億スイスフラン(9.40億ドル)に達した。2年連続の20%超に続く32%増(ドルベース)で、ロシュは「CATTアバスチン比較研究結果の影響も限定できた」とコメントした。米国外はノバルティスが受け持つ。今年第2四半期は44%増、5.41億ドルだった。 文句なしの結果を「下り坂を前に」と読む分析があった。安価なアバスチンの適応外使用は遜色ないと請け負ったCATT報告に続き、抗VEGF新薬が登場する。リジェネロン・ファーマスーティカルズのアイリー(アフィベルセプト)は6月、FDA諮問委員会で満場一致の承認勧告を得た。2つの第Ⅲ相研究が、ルセンティスに劣っていないと証明した(表2)。 8週に1回、注射間隔を倍に延ばせる新薬に対するFDAの最終判断は、申請内容の修正などから...
加齢性黄斑変性治療薬ルセンティス(ラニビズマブ)は米国で売上高を順調に伸ばし、今年1〜6月は7.69億スイスフラン(9.40億ドル)に達した。2年連続の20%超に続く32%増(ドルベース)で、ロシュは「CATTアバスチン比較研究結果の影響も限定できた」とコメントした。米国外はノバルティスが受け持つ。今年第2四半期は44%増、5.41億ドルだった。 文句なしの結果を「下り坂を前に」と読む分析があった。安価なアバスチンの適応外使用は遜色ないと請け負ったCATT報告に続き、抗VEGF新薬が登場する。リジェネロン・ファーマスーティカルズのアイリー(アフィベルセプト)は6月、FDA諮問委員会で満場一致の承認勧告を得た。2つの第Ⅲ相研究が、ルセンティスに劣っていないと証明した(表2)。 8週に1回、注射間隔を倍に延ばせる新薬に対するFDAの最終判断は、申請内容の修正などから、11
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