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眺望「医薬街道」

繰り返されるハイリスク薬のヒヤリ・ハット

近藤正觀

2011年9月15日号

 日本医療機能評価機構は8月30日、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」の10年年報を公表した。薬局のヒヤリなどの情報収集・分析事業は09年4月にスタート。10年年報は、10年1月から12月までの1年間を通した初めてのものだ。1年間に薬局から報告されたヒヤリ・ハット事例の総数は1万2904件、月間の報告のピークは7月の2051件で、平均は1075件だった。ここでは調剤で、とくに薬剤師が注意すべき薬剤(ハイリスク薬)のヒヤリ・ハットについて触れたい。 ハイリスク薬とは、09年1月に日本薬剤師会がまとめた「ハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン」で、「投与時に特に注意が必要とされる治療領域の薬剤」とされ、11の治療領域の薬剤が挙げられている。抗悪性腫瘍剤、不整脈用剤、抗てんかん剤、血液凝固阻止剤、ジギタリス製剤、テオフィリン製剤、精神神経用剤、糖尿病用薬、膵...  日本医療機能評価機構は8月30日、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」の10年年報を公表した。薬局のヒヤリなどの情報収集・分析事業は09年4月にスタート。10年年報は、10年1月から12月までの1年間を通した初めてのものだ。1年間に薬局から報告されたヒヤリ・ハット事例の総数は1万2904件、月間の報告のピークは7月の2051件で、平均は1075件だった。ここでは調剤で、とくに薬剤師が注意すべき薬剤(ハイリスク薬)のヒヤリ・ハットについて触れたい。 ハイリスク薬とは、09年1月に日本薬剤師会がまとめた「ハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン」で、「投与時に特に注意が必要とされる治療領域の薬剤」とされ、11の治療領域の薬剤が挙げられている。抗悪性腫瘍剤、不整脈用剤、抗てんかん剤、血液凝固阻止剤、ジギタリス製剤、テオフィリン製剤、精神神経用剤、糖尿病用薬、膵臓ホ

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