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OBSERVER

野崎稔・スイング・ビル野崎クリニック院長

2011年9月1日号

接待で成功はすでに「ファンタジー」 ——12年度から接待規制が強化されます。MR活動にどう影響するでしょうか。 野崎 私は、MRが接待するということの意味自体が、まずわからなかった。そもそも業界では、MRを「医薬品の適正使用の推進者」と定義している。接待がどのように、医薬品の適正使用の推進に関連するのか。MRに説明を求めたが、納得したことはない。 それ以前に、接待の原資は何か。国民が払う保険料ではないか。皆保険制度のなかで、保険料は強制徴収される、言わば税金に近い性格を持つ。被保険者(患者)と保険者から見れば、MRの接待自体、納得できるものではないだろう。 次に医師の目線だ。私たち医師が処方を出す時は、A〜Zまで医学的合理性に基づいている。処方動機を聞かれ、「接待を受けたから」という答えはあり得ない。つまり、接待があろうとなかろうと処方動向... 接待で成功はすでに「ファンタジー」 ——12年度から接待規制が強化されます。MR活動にどう影響するでしょうか。 野崎 私は、MRが接待するということの意味自体が、まずわからなかった。そもそも業界では、MRを「医薬品の適正使用の推進者」と定義している。接待がどのように、医薬品の適正使用の推進に関連するのか。MRに説明を求めたが、納得したことはない。 それ以前に、接待の原資は何か。国民が払う保険料ではないか。皆保険制度のなかで、保険料は強制徴収される、言わば税金に近い性格を持つ。被保険者(患者)と保険者から見れば、MRの接待自体、納得できるものではないだろう。 次に医師の目線だ。私たち医師が処方を出す時は、A〜Zまで医学的合理性に基づいている。処方動機を聞かれ、「接待を受けたから」という答えはあり得ない。つまり、接待があろうとなかろうと処方動向に変

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