強まる市場拡大再算定「当然論」
製薬業界の反対に、中医協が猛反発
2011年9月1日号
「今の発言は我慢ならない」。 8月24日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会で白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は、こう言い放った。同氏の口から感情的な言葉が発せられるのは、珍しい。市場拡大再算定を巡る議論の一場面である。確かに製薬業界代表の発言と、部会委員の考えには、大きな隔たりがあった。 その日、中医協の目玉は、12年度薬価制度改革に向けた製薬業界代表の意見陳述だった。公的医療保険と切っても切れない関係にある製薬業界にとって、今後の行く末を見極めるひとつの重要な山場である。午前9時の開始にもかかわらず、会場となる全国都市会館には早朝から傍聴希望者が殺到。用意された80席あまりの傍聴席は7時を少し回った時点で、早くも定員オーバーとなった。 製薬業界の最優先課題は、現在、試行中の新薬創出加算の本格導入・恒久化と、保険医療上必要性の高い...
「今の発言は我慢ならない」。 8月24日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会で白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は、こう言い放った。同氏の口から感情的な言葉が発せられるのは、珍しい。市場拡大再算定を巡る議論の一場面である。確かに製薬業界代表の発言と、部会委員の考えには、大きな隔たりがあった。 その日、中医協の目玉は、12年度薬価制度改革に向けた製薬業界代表の意見陳述だった。公的医療保険と切っても切れない関係にある製薬業界にとって、今後の行く末を見極めるひとつの重要な山場である。午前9時の開始にもかかわらず、会場となる全国都市会館には早朝から傍聴希望者が殺到。用意された80席あまりの傍聴席は7時を少し回った時点で、早くも定員オーバーとなった。 製薬業界の最優先課題は、現在、試行中の新薬創出加算の本格導入・恒久化と、保険医療上必要性の高い医薬
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