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菅さんにだけは言われたくない

2011年9月1日号

 6月初めに退陣表明をしながら8月末まで居座り続けた菅直人前首相。震災復興を遅らせ、政治の停滞を招き、国を混乱させた大きな要因が菅さんの誤った政治手法にあったことは確かである。 菅さんは7月31日に開かれた「みんなのエネルギー・環境会議」で、原子力に対する依存度を低減させると表明した。また経済産業省原子力安全・保安院の「やらせメール問題」に触れ、「厚相時代に体験した薬害エイズの構造とそっくりで根本的な問題だ」と厳しく批判した。経産省と東京電力の関係を、当時の厚生省と製薬会社に重ね合わせ、業界と行政が一体となった癒着体質を批判した。 ここで「薬害エイズ」問題を振り返ってみる。80年代にエイズウイルスが混入した血液製剤が発売され、投与された血友病患者らに感染が広がった。薬害エイズの被害発生と拡大には大きく分けて2つの要因があった。ひとつは、血液製剤...  6月初めに退陣表明をしながら8月末まで居座り続けた菅直人前首相。震災復興を遅らせ、政治の停滞を招き、国を混乱させた大きな要因が菅さんの誤った政治手法にあったことは確かである。 菅さんは7月31日に開かれた「みんなのエネルギー・環境会議」で、原子力に対する依存度を低減させると表明した。また経済産業省原子力安全・保安院の「やらせメール問題」に触れ、「厚相時代に体験した薬害エイズの構造とそっくりで根本的な問題だ」と厳しく批判した。経産省と東京電力の関係を、当時の厚生省と製薬会社に重ね合わせ、業界と行政が一体となった癒着体質を批判した。 ここで「薬害エイズ」問題を振り返ってみる。80年代にエイズウイルスが混入した血液製剤が発売され、投与された血友病患者らに感染が広がった。薬害エイズの被害発生と拡大には大きく分けて2つの要因があった。ひとつは、血液製剤の国

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