増税論議に「討論型世論調査」の可能性
政治家に実りある議論させる手法
2011年8月15日号
政権与党はこの夏、わが国に立ちはだかる2つの重要課題について、お約束のような「骨抜き」「先送り」の荒業を見せてくれた。 ひとつが、社会保障・税一体改革。財源確保のための消費税引き上げを時期・税率ともに明記することに、党内から反発が噴出。結局、「10年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げ」と時期がぼやかされ、「経済状況の好転」という条件が付くことになった。そのうえ、閣議決定も見送られた。 もうひとつが、7月末にまとめた震災復興基本方針である。復興に当たって今後10年間の総事業費を23兆円程度と見込み、最初の5年間の「集中復興期間」に19兆円を投じることを決めたものの、肝心の財源について「10兆円規模」と謳った増税の文言が、与党の抵抗で削除されたのだ。 米スタンダード&プアーズが日本国債の格付けをAAからAAマイナスへと引き下げたのは、今年1月。理由は...
政権与党はこの夏、わが国に立ちはだかる2つの重要課題について、お約束のような「骨抜き」「先送り」の荒業を見せてくれた。 ひとつが、社会保障・税一体改革。財源確保のための消費税引き上げを時期・税率ともに明記することに、党内から反発が噴出。結局、「10年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げ」と時期がぼやかされ、「経済状況の好転」という条件が付くことになった。そのうえ、閣議決定も見送られた。 もうひとつが、7月末にまとめた震災復興基本方針である。復興に当たって今後10年間の総事業費を23兆円程度と見込み、最初の5年間の「集中復興期間」に19兆円を投じることを決めたものの、肝心の財源について「10兆円規模」と謳った増税の文言が、与党の抵抗で削除されたのだ。 米スタンダード&プアーズが日本国債の格付けをAAからAAマイナスへと引き下げたのは、今年1月。理由は、日
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