新薬の市場環境を読む
SGLT2阻害剤の命運握る「ダパグリフロジン」
第6回
バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史
2011年8月15日号
アストラゼネカとブリストルマイヤーズスクイブのSGLT2阻害剤「ダパグリフロジン」の米FDA(食品医薬品局)諮問委員会が7月19日に開催された。PDUFAアクション日(承認締め切り日)は10月28日だ。グリタゾン系糖尿病薬の副作用懸念が問題となるなか、優れたリスク/ベネフィットを有する糖尿病薬に注目が集まりつつある。そのなかでDPP4阻害剤であるジャヌビア、オングリザ、トラジェンタなどがシェアを伸ばしつつあるのは、ある意味必然と言える。次世代糖尿病薬として注目を集めているSGLT2阻害剤は果たして大きなシェアを獲得できるのだろうか。 SGLT2阻害剤は、糖を尿へ直接排出することで血糖をコントロールすることを作用機序としている。糸球体で濾過された血液中のグルコースは、ナトリウム依存性グルコース輸送担体(SGLT)により尿細管で再吸収される。腎臓に存...
アストラゼネカとブリストルマイヤーズスクイブのSGLT2阻害剤「ダパグリフロジン」の米FDA(食品医薬品局)諮問委員会が7月19日に開催された。PDUFAアクション日(承認締め切り日)は10月28日だ。グリタゾン系糖尿病薬の副作用懸念が問題となるなか、優れたリスク/ベネフィットを有する糖尿病薬に注目が集まりつつある。そのなかでDPP4阻害剤であるジャヌビア、オングリザ、トラジェンタなどがシェアを伸ばしつつあるのは、ある意味必然と言える。次世代糖尿病薬として注目を集めているSGLT2阻害剤は果たして大きなシェアを獲得できるのだろうか。 SGLT2阻害剤は、糖を尿へ直接排出することで血糖をコントロールすることを作用機序としている。糸球体で濾過された血液中のグルコースは、ナトリウム依存性グルコース輸送担体(SGLT)により尿細管で再吸収される。腎臓に存在
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