医薬経済オンライン

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怪談めく「臍帯血バンク」の後始末

移し替え忘れ、移転先施設は競売、管財人も訴えられ

2011年8月15日号

 これこそまさに怪談である。2年前の09年に破産宣告を受けて倒産した民間臍帯血バンク、つくばブレーンズの後始末だ。土地建物は競売され、凍結保管されていた臍帯血はすべて破産管財人の手で別の臍帯血保管会社に移し替えられた。ところが、「空っぽになったはずのつくばブレーンズの建物内に、誰のものかもわからない臍帯血がひとつ残っている」というのである。臍帯血の移し替えが行われたのは昨年2月。1年以上も常温で放って置かれたことになる。 しかも、債権者集会は今も延々と続き、被害者であり債権者でもある臍帯血を預けていた人たちの間には不満が鬱積しているが、その最中に管財人が選定し、移し替えた臍帯血保管施設が競売にかけられていた事実も浮上。さらにその保管会社が冷凍タンクを勝手に持ち出したと訴えられる一方、管財人自身も臍帯血の所有権を主張する人から勝手に売却した臍...  これこそまさに怪談である。2年前の09年に破産宣告を受けて倒産した民間臍帯血バンク、つくばブレーンズの後始末だ。土地建物は競売され、凍結保管されていた臍帯血はすべて破産管財人の手で別の臍帯血保管会社に移し替えられた。ところが、「空っぽになったはずのつくばブレーンズの建物内に、誰のものかもわからない臍帯血がひとつ残っている」というのである。臍帯血の移し替えが行われたのは昨年2月。1年以上も常温で放って置かれたことになる。 しかも、債権者集会は今も延々と続き、被害者であり債権者でもある臍帯血を預けていた人たちの間には不満が鬱積しているが、その最中に管財人が選定し、移し替えた臍帯血保管施設が競売にかけられていた事実も浮上。さらにその保管会社が冷凍タンクを勝手に持ち出したと訴えられる一方、管財人自身も臍帯血の所有権を主張する人から勝手に売却した臍帯血

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