海外時報
PBM大型合併と製薬業界への圧力
「メドコ身売り」が象徴するパラダイム変化
2011年8月15日号
負債上限の引き上げを睨んで、米オバマ政権と下院共和党が財政赤字策の主導権争いに興じていた7月末、薬剤給付管理(PBM)業界ビッグ3内の大型合併計画が進んだ。業界3位のエクスプレス・スクリプツによるナンバーワン企業メドコ・ヘルス・ソリューションズの291億ドルでの買収である。 認められれば、年間売上高1000億ドル、米国の処方箋の30〜40%、17億件を管理することになるというPBM大手の合併合意に、薬局支払い、メールオーダー移行で二重に搾られてきた小売薬局グループは直ちに反対を表明した。だが、2社の合併は米国医療界を挙げて始まる統合・提携の波を先取りする計画だと説明されている。 地域の病院と医師グループが一体になって、包括的に住民の医療を担う態勢へ、医療供給システムの再編はすでに始まっており、保険会社も対抗する医療サービス購買力を蓄えないと価格交渉で...
負債上限の引き上げを睨んで、米オバマ政権と下院共和党が財政赤字策の主導権争いに興じていた7月末、薬剤給付管理(PBM)業界ビッグ3内の大型合併計画が進んだ。業界3位のエクスプレス・スクリプツによるナンバーワン企業メドコ・ヘルス・ソリューションズの291億ドルでの買収である。 認められれば、年間売上高1000億ドル、米国の処方箋の30〜40%、17億件を管理することになるというPBM大手の合併合意に、薬局支払い、メールオーダー移行で二重に搾られてきた小売薬局グループは直ちに反対を表明した。だが、2社の合併は米国医療界を挙げて始まる統合・提携の波を先取りする計画だと説明されている。 地域の病院と医師グループが一体になって、包括的に住民の医療を担う態勢へ、医療供給システムの再編はすでに始まっており、保険会社も対抗する医療サービス購買力を蓄えないと価格交渉で圧倒
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