薬局「保険指定拒否」で異例の法廷闘争
謎のコーヒー店と薬剤師会の政治力
2011年8月1日号
JR郡山駅からその場所に向かう。ひび割れたままの路面が目立ち、ビルの壁面にも亀裂があちこちに見える。どれも東日本大震災の爪痕だ。徒歩で約4分。老舗の「うすい百貨店」と接する場所に、24階建ての複合高層ビルがそびえる。 地下1階から地上11階が地元・郡山で120年の歴史を誇る「寿泉堂綜合病院」(305床)、12階から24階は住友不動産が開発したマンション「シティタワー郡山」が入る。病院は今年2月に開院しているのだが、1階の病院入口横に「不自然な店舗スペース」があることに気づく。 白い壁紙で覆われ、オープンしそうな雰囲気はない。よくみると、このスペースの病院入口に近い側に「リリカ」と書いたコーヒーショップの掲示が見つかる。この「未開店のコーヒーショップ」こそが、国と民間業者の法廷闘争に発展する過程で生まれた「妥協案」を、具現化しかけた跡であることを知る人は...
JR郡山駅からその場所に向かう。ひび割れたままの路面が目立ち、ビルの壁面にも亀裂があちこちに見える。どれも東日本大震災の爪痕だ。徒歩で約4分。老舗の「うすい百貨店」と接する場所に、24階建ての複合高層ビルがそびえる。 地下1階から地上11階が地元・郡山で120年の歴史を誇る「寿泉堂綜合病院」(305床)、12階から24階は住友不動産が開発したマンション「シティタワー郡山」が入る。病院は今年2月に開院しているのだが、1階の病院入口横に「不自然な店舗スペース」があることに気づく。 白い壁紙で覆われ、オープンしそうな雰囲気はない。よくみると、このスペースの病院入口に近い側に「リリカ」と書いたコーヒーショップの掲示が見つかる。この「未開店のコーヒーショップ」こそが、国と民間業者の法廷闘争に発展する過程で生まれた「妥協案」を、具現化しかけた跡であることを知る人はほ
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