名門復活に意欲燃やす元会長
「鐘紡」の名を残すため、神戸の病院に執心
2011年8月1日号
「老いの一徹」いや「元名経営者の執念」と言うべきなのかもしれない。 かつて旧鐘紡の社長、会長を務め、中曽根康弘首相からジャンボ機墜落事件後の日本航空の再建を要請されて日航の会長に就任したこともある伊藤淳二氏(写真)が、旧鐘紡の企業内病院としてスタートした「神戸百年記念病院」(旧鐘紡記念病院)と裁判闘争を繰り広げている。 訴訟は、伊藤氏が設立した基金を、病院が赤字の穴埋めに使ってしまったことに対して、寄託基金の返還を請求する内容だ。目下、訴訟は大阪高裁で係争中だが、その背景には「鐘紡」の名前が病院名から消えたことにあるという。 旧鐘紡は産業再生機構の手で分割、売却され、「カネボウ」の名称は花王が買収した化粧品だけが継承することになった。「名経営者」とも「異色の経営者」とも称された伊藤氏にとっては、繊維産業の名門であり、日本の近代産業の象...
「老いの一徹」いや「元名経営者の執念」と言うべきなのかもしれない。 かつて旧鐘紡の社長、会長を務め、中曽根康弘首相からジャンボ機墜落事件後の日本航空の再建を要請されて日航の会長に就任したこともある伊藤淳二氏(写真)が、旧鐘紡の企業内病院としてスタートした「神戸百年記念病院」(旧鐘紡記念病院)と裁判闘争を繰り広げている。 訴訟は、伊藤氏が設立した基金を、病院が赤字の穴埋めに使ってしまったことに対して、寄託基金の返還を請求する内容だ。目下、訴訟は大阪高裁で係争中だが、その背景には「鐘紡」の名前が病院名から消えたことにあるという。 旧鐘紡は産業再生機構の手で分割、売却され、「カネボウ」の名称は花王が買収した化粧品だけが継承することになった。「名経営者」とも「異色の経営者」とも称された伊藤氏にとっては、繊維産業の名門であり、日本の近代産業の象徴
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