医薬経済オンライン

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親会社孤立でリスク増す大日本住友

住友化学には「二の次」の医薬品事業

2011年8月1日号

 「アムロジピン」の特許切れというカタストロフから逃れるため、庇護を求めた財閥系企業での“避難所暮らし”。だが、居心地は決していいものではなく、新薬「ルラシドン」も合併相手の創製品とあって肩身は狭い──。 発足からこの秋で丸6年が経過する大日本住友製薬の、旧大日本製薬社員の悲哀を擬人化すれば、こんなところか。6月末には宮武健次郎前会長が相談役に退いたため、今後、住友色が一層強まるとみられている。もちろん多田正世社長以下、旧住友製薬の役員・社員も、09年度までの第1期中期経営計画が米セプラコールの買収があったにもかかわらず、利益面では未達に終わったことなどバツの悪さを感じているに違いない。 こうしたマイナス思考の呉越同舟がもたらす結果なのか、当初は「MR1500人体制による国内市場のフルカバー」(当時の宮武社長)とシナジー効果を謳っていた...  「アムロジピン」の特許切れというカタストロフから逃れるため、庇護を求めた財閥系企業での“避難所暮らし”。だが、居心地は決していいものではなく、新薬「ルラシドン」も合併相手の創製品とあって肩身は狭い──。 発足からこの秋で丸6年が経過する大日本住友製薬の、旧大日本製薬社員の悲哀を擬人化すれば、こんなところか。6月末には宮武健次郎前会長が相談役に退いたため、今後、住友色が一層強まるとみられている。もちろん多田正世社長以下、旧住友製薬の役員・社員も、09年度までの第1期中期経営計画が米セプラコールの買収があったにもかかわらず、利益面では未達に終わったことなどバツの悪さを感じているに違いない。 こうしたマイナス思考の呉越同舟がもたらす結果なのか、当初は「MR1500人体制による国内市場のフルカバー」(当時の宮武社長)とシナジー効果を謳っていたにも

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