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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第39回 AMD療法選択の大転換

2011年8月1日号

 加齢黄斑変性(AMD)を抱えるメディケア高齢患者を米国の網膜専門医はどう治療したか、2005〜2006年のメディケア請求データを分析したL.H.カーチス(デューク大学)らは、2年で様変わりする状況を観察した。「AMD療法における死亡、心筋梗塞、出血、脳卒中リスク」は、前回見た通り、抗VEGF製剤の硝子体内注射が、標準療法だった光線力学療法(+薬剤)、部分的な抗VEGF作用を持つペガプタニブ注射に比べ安全性問題を高めることはないと結論した(アーカイブス・オブ・オフサルモロジー2010年10月)。 飛躍的な視力回復をもたらした治療戦略は、比較考察はもとより、2006年6月、安全で効果的なAMD専門薬剤としてラニビズマブ(ルセンティス)がFDA(米食品医薬品局)から承認されるのを待たずに急速に浸透した(2006年10月に研究の雑誌公表)。 ベバシズマブ(アバスチン)点滴を...  加齢黄斑変性(AMD)を抱えるメディケア高齢患者を米国の網膜専門医はどう治療したか、2005〜2006年のメディケア請求データを分析したL.H.カーチス(デューク大学)らは、2年で様変わりする状況を観察した。「AMD療法における死亡、心筋梗塞、出血、脳卒中リスク」は、前回見た通り、抗VEGF製剤の硝子体内注射が、標準療法だった光線力学療法(+薬剤)、部分的な抗VEGF作用を持つペガプタニブ注射に比べ安全性問題を高めることはないと結論した(アーカイブス・オブ・オフサルモロジー2010年10月)。 飛躍的な視力回復をもたらした治療戦略は、比較考察はもとより、2006年6月、安全で効果的なAMD専門薬剤としてラニビズマブ(ルセンティス)がFDA(米食品医薬品局)から承認されるのを待たずに急速に浸透した(2006年10月に研究の雑誌公表)。 ベバシズマブ(アバスチン)点滴を受

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