医薬経済オンライン

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定まらぬ慢性期医療のカタチ

「もぐら叩き」と「進化」のプロセスで産み落とされた不合理

2011年7月15日号

 「もうやめませんか。4・3㎡の6人部屋や8人部屋。質は上がらないでしょ?ダメなものは切っていかないと、質が上がらないんですよ」 居酒屋で盛り上がるマニアックな“病院談義”ではない。れっきとしたシンポジウムでの、座長発言だ。 6月末から7月初頭にかけて札幌で開催された日本慢性期医療学会(写真)。日本医師会の原中勝征会長も出席し、診療報酬改定の延期論に理解を求めるも、それまで態度を留保していた全日本病院協会の西澤寛俊会長が初めて「今回は改定を実施すべき」と異論をぶつけ、メディアを色めき立たせた一席である。 しかし、この日、一番目立ったのは、ほかでもない。怪気炎を上げた座長の小山秀夫・兵庫県立大学大学院教授だった。 小山氏が斬ったのは、一般病床のなかの「慢性期病床」のことだ。  「もうやめませんか。4・3㎡の6人部屋や8人部屋。質は上がらないでしょ?ダメなものは切っていかないと、質が上がらないんですよ」 居酒屋で盛り上がるマニアックな“病院談義”ではない。れっきとしたシンポジウムでの、座長発言だ。 6月末から7月初頭にかけて札幌で開催された日本慢性期医療学会(写真)。日本医師会の原中勝征会長も出席し、診療報酬改定の延期論に理解を求めるも、それまで態度を留保していた全日本病院協会の西澤寛俊会長が初めて「今回は改定を実施すべき」と異論をぶつけ、メディアを色めき立たせた一席である。 しかし、この日、一番目立ったのは、ほかでもない。怪気炎を上げた座長の小山秀夫・兵庫県立大学大学院教授だった。 小山氏が斬ったのは、一般病床のなかの「慢性期病床」のことだ。

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