医薬経済オンライン

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製薬協に必要な強かな戦略機能

電事連の〝本気度〟を見習うとき

2011年7月15日号

 「どうしちゃったのかな?」 OB諸氏から、そんな嘆きの声が聞こえてきそうな対応を、最近見せているのが日本製薬工業協会だ。ことあらば、会員各社に睨みを利かす大物会長の存在は絶えて久しく、威光や行動力もかつてに比べて明らかに衰えて見える。国内に数多ある業界団体の存在理由が、結局はステークホルダーに対するパワーの行使にあるとするなら、製薬協のレゾンデートルはどこに求めればいいのだろうか。 振り返れば、最初の「陰り」は外部からもたらされた。00年代半ばにピークを迎えた業界再編と事業ポートフォリオ見直しという嵐のなかで、医療用医薬品の研究・開発を取り止める企業が出てきた。創薬に関わらないなら会員である必要はない。こうしてエスエス製薬やツムラなどが脱退していった。 次の「不幸」は、会員企業の不祥事を前に、業界団体として毅然としたプリンシプルを示せな...  「どうしちゃったのかな?」 OB諸氏から、そんな嘆きの声が聞こえてきそうな対応を、最近見せているのが日本製薬工業協会だ。ことあらば、会員各社に睨みを利かす大物会長の存在は絶えて久しく、威光や行動力もかつてに比べて明らかに衰えて見える。国内に数多ある業界団体の存在理由が、結局はステークホルダーに対するパワーの行使にあるとするなら、製薬協のレゾンデートルはどこに求めればいいのだろうか。 振り返れば、最初の「陰り」は外部からもたらされた。00年代半ばにピークを迎えた業界再編と事業ポートフォリオ見直しという嵐のなかで、医療用医薬品の研究・開発を取り止める企業が出てきた。創薬に関わらないなら会員である必要はない。こうしてエスエス製薬やツムラなどが脱退していった。 次の「不幸」は、会員企業の不祥事を前に、業界団体として毅然としたプリンシプルを示せなか

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