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イノベーション

Chapter71

伊竜忠志

2011年7月15日号

 7月21日は、「土用の丑の日」だ。この日に消費される鰻は何と3600万匹というから、実に3人に1人が食べている計算だ。この習慣をつくったのは、平賀源内と言われている。真夏で、お客が少ないと嘆く鰻屋が、源内に相談したところ、「本日は土用の丑の日」と板に書き、戸口に下げるとよいと助言した。当時信じられていた陰陽五行説によると、災いは丑の方向からもたらされ、「う」がつくものを食べれば悪霊を封じ込めることができると信じられていた。源内は、鰻が持つ薬効を利用し、土用の丑の日は鰻がよいと閃いたのだろう。これもひとつのイノベーションかもしれない。  7月21日は、「土用の丑の日」だ。この日に消費される鰻は何と3600万匹というから、実に3人に1人が食べている計算だ。この習慣をつくったのは、平賀源内と言われている。真夏で、お客が少ないと嘆く鰻屋が、源内に相談したところ、「本日は土用の丑の日」と板に書き、戸口に下げるとよいと助言した。当時信じられていた陰陽五行説によると、災いは丑の方向からもたらされ、「う」がつくものを食べれば悪霊を封じ込めることができると信じられていた。源内は、鰻が持つ薬効を利用し、土用の丑の日は鰻がよいと閃いたのだろう。これもひとつのイノベーションかもしれない。

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