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問題多い「生体移植」は減らせ

2011年7月15日号

 またもや、臓器売買が発覚した。腎臓病を患う医師が暴力団組員に現金1000万円を渡し、ドナー(腎臓提供者)を紹介してもらい、生体腎移植の手術を受けようとした臓器移植法(臓器売買の禁止)違反事件だ。医師は移植に失敗すると、別の組員の斡旋で新たなドナーと養子縁組を結んだうえ、愛媛県の宇和島徳洲会病院で移植手術を受けていた。 臓器を金で買おうとする行為は許されない。しかも、高い倫理観が求められる医師が、自らの命を守るために暴力団組員と組んで臓器売買に手を染めていたというのだから驚いてしまう。警視庁に逮捕された医師や組員らの罪は重い。 宇和島徳洲会病院は、5年前に起きた初の臓器売買事件で舞台となった医療機関だ。この事件でもやはり生体腎移植を巡って、レシピエント(患者)らがドナーに現金30万円と150万円相当の乗用車を渡した容疑で逮捕・起訴され、懲役1年執行...  またもや、臓器売買が発覚した。腎臓病を患う医師が暴力団組員に現金1000万円を渡し、ドナー(腎臓提供者)を紹介してもらい、生体腎移植の手術を受けようとした臓器移植法(臓器売買の禁止)違反事件だ。医師は移植に失敗すると、別の組員の斡旋で新たなドナーと養子縁組を結んだうえ、愛媛県の宇和島徳洲会病院で移植手術を受けていた。 臓器を金で買おうとする行為は許されない。しかも、高い倫理観が求められる医師が、自らの命を守るために暴力団組員と組んで臓器売買に手を染めていたというのだから驚いてしまう。警視庁に逮捕された医師や組員らの罪は重い。 宇和島徳洲会病院は、5年前に起きた初の臓器売買事件で舞台となった医療機関だ。この事件でもやはり生体腎移植を巡って、レシピエント(患者)らがドナーに現金30万円と150万円相当の乗用車を渡した容疑で逮捕・起訴され、懲役1年執行猶

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