基幹総合病院の初代栄養科長 | 医薬経済オンライン

栄養指導の今昔　しょく・しょく・どう・じゅうのススメ

基幹総合病院の初代栄養科長

第5回

深浦京子

2011年7月1日号

　東京都管理職としての私の最初の職場は、都の東部地区で唯一とされる総合病院で、全夜間救急の開設をはじめとして、高度医療とされる心臓疾患、周到な対処を迫られる感染症など、『総合』でありながら重点的な施策を盛り込み、しかも他病院とのネットワークの中心的存在をめざした基幹的とも言える病院だった。そうした姿勢を鮮明にした例として、院内での管理職早朝会議（一般職員出勤前、院長主催）があり、直面する問題のいち早い情報開示と、解決への指針を図り、管理職間の円滑な意思の疎通が実現することを目的としていた。私は初代栄養科長として当面、そして中・長期的にわたる目標を構築する必要に迫られた。　ルーチンワークとしての入院患者に対する病態栄養を基盤とした快適な喫食状況をつくり上げることは当然として、前述の会議などを通して医師、看護師、薬剤師らとの討議から得た外来... 　東京都管理職としての私の最初の職場は、都の東部地区で唯一とされる総合病院で、全夜間救急の開設をはじめとして、高度医療とされる心臓疾患、周到な対処を迫られる感染症など、『総合』でありながら重点的な施策を盛り込み、しかも他病院とのネットワークの中心的存在をめざした基幹的とも言える病院だった。そうした姿勢を鮮明にした例として、院内での管理職早朝会議（一般職員出勤前、院長主催）があり、直面する問題のいち早い情報開示と、解決への指針を図り、管理職間の円滑な意思の疎通が実現することを目的としていた。私は初代栄養科長として当面、そして中・長期的にわたる目標を構築する必要に迫られた。　ルーチンワークとしての入院患者に対する病態栄養を基盤とした快適な喫食状況をつくり上げることは当然として、前述の会議などを通して医師、看護師、薬剤師らとの討議から得た外来患者

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