東アジアの医療に学ぶ
マレーシアのメディカルツーリズム
第1回
フジ虎ノ門健康増進センター 斉尾武郎 放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 栗原千絵子
2011年7月1日号
アジアの医療が注目を集めている。キーワードは「メディカルツーリズム」と「治験」だ。
ASEAN(東南アジア諸国連合)10ヵ国では、15年を目標に単一市場を実現し、EU(欧州連合)同様の域内共通の医薬品規制当局の設置をめざしている。医薬品のみならず、医師や患者も国境を超えて移動し、経済活性化の原動力となっている。
『メディカルツーリズム 国境を超える患者たち』(斉尾監訳・医薬経済社、08年。原著はジョセフ・ウッドマン、07年)刊行後、経済産業省も「メディカルツーリズム」を振興し、東アジアの実情調査や国内での試験的な海外患者招致の報告を10年春に発表した。
本年5月、筆者らは、マレーシア、シンガポールのメディカルツーリズムの実情を視察する機会を得た。日本はASEAN諸国を指導し支援する立場にあるとされるが、医療に関しては、むしろアジアから学ぶべき...
アジアの医療が注目を集めている。キーワードは「メディカルツーリズム」と「治験」だ。
ASEAN(東南アジア諸国連合)10ヵ国では、15年を目標に単一市場を実現し、EU(欧州連合)同様の域内共通の医薬品規制当局の設置をめざしている。医薬品のみならず、医師や患者も国境を超えて移動し、経済活性化の原動力となっている。
『メディカルツーリズム 国境を超える患者たち』(斉尾監訳・医薬経済社、08年。原著はジョセフ・ウッドマン、07年)刊行後、経済産業省も「メディカルツーリズム」を振興し、東アジアの実情調査や国内での試験的な海外患者招致の報告を10年春に発表した。
本年5月、筆者らは、マレーシア、シンガポールのメディカルツーリズムの実情を視察する機会を得た。日本はASEAN諸国を指導し支援する立場にあるとされるが、医療に関しては、むしろアジアから学ぶべきこ
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