「口が汚いと肺炎に」 | 医薬経済オンライン

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「口が汚いと肺炎に」

2011年6月15日号

　東日本大震災の避難所生活が連日放映されるが、平凡な歯磨風景が一度も出てこない。支援物資のなかにも歯ブラシは見当たらない。阪神・淡路大震災では、直接死の後に発生した関連死としては、肺炎が24％と最も多かった。劣悪な環境下、極端な水不足から口腔内の清掃が不備になり「誤嚥性肺炎」が多く発症したという。　誤嚥性肺炎は、免疫能の低下した高齢者などが、口腔内細菌を多く含んだ唾液を誤って肺に嚥下してしまったときに起きる。災害時でなく、平時の高齢者施設で徹底した口腔ケアを続けた結果、肺炎死並びに知能機能の低下をそれぞれ半減できた有名な報告がある。　着の身着のままの避難では、思わぬ物がそばになくて大変深刻になったりする。最近では、支援物資のなかにもブラジャーがなく「薄着になれない」と女性の悩みを伝えていた。　肺炎は死にもつながる重要な疾患。口腔衛生管理に... 　東日本大震災の避難所生活が連日放映されるが、平凡な歯磨風景が一度も出てこない。支援物資のなかにも歯ブラシは見当たらない。阪神・淡路大震災では、直接死の後に発生した関連死としては、肺炎が24％と最も多かった。劣悪な環境下、極端な水不足から口腔内の清掃が不備になり「誤嚥性肺炎」が多く発症したという。　誤嚥性肺炎は、免疫能の低下した高齢者などが、口腔内細菌を多く含んだ唾液を誤って肺に嚥下してしまったときに起きる。災害時でなく、平時の高齢者施設で徹底した口腔ケアを続けた結果、肺炎死並びに知能機能の低下をそれぞれ半減できた有名な報告がある。　着の身着のままの避難では、思わぬ物がそばになくて大変深刻になったりする。最近では、支援物資のなかにもブラジャーがなく「薄着になれない」と女性の悩みを伝えていた。　肺炎は死にもつながる重要な疾患。口腔衛生管理には

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