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OBSERVER

並木徳之・静岡県立大薬学部教授

2011年6月15日号

「OD錠」批判は当たらない ——服用する薬が5〜6錠あるなかで、口腔内崩壊(OD)錠が1錠あっても意味がないと聞きます。 並木 それは患者が薬を飲んでいるところを見ていない人が言っているのだろう。嚥下機能がしっかりしている、ある意味、元気な患者なら、5錠を一気に飲むことはできる。それなら1錠だけOD錠というのは意味がない。しかし、年齢や疾患の問題などで嚥下しにくい人が一度に5錠も服用できるはずがない。大体1錠ずつ飲む。だから1錠だけOD錠になってもよいのではないか。 ——最近では、通常錠を上市した後、しばらくすると、当然のようにOD錠が出てきます。 並木 何でもOD錠になるわけではない。常に考えなければならないのは患者の疾患背景。臨床的機能性(クリニカル・ファンクショナリティ)を立証する必要がある。例えば、脳梗塞の患者は、梗塞部位にもよるが嚥下しに... 「OD錠」批判は当たらない ——服用する薬が5〜6錠あるなかで、口腔内崩壊(OD)錠が1錠あっても意味がないと聞きます。 並木 それは患者が薬を飲んでいるところを見ていない人が言っているのだろう。嚥下機能がしっかりしている、ある意味、元気な患者なら、5錠を一気に飲むことはできる。それなら1錠だけOD錠というのは意味がない。しかし、年齢や疾患の問題などで嚥下しにくい人が一度に5錠も服用できるはずがない。大体1錠ずつ飲む。だから1錠だけOD錠になってもよいのではないか。 ——最近では、通常錠を上市した後、しばらくすると、当然のようにOD錠が出てきます。 並木 何でもOD錠になるわけではない。常に考えなければならないのは患者の疾患背景。臨床的機能性(クリニカル・ファンクショナリティ)を立証する必要がある。例えば、脳梗塞の患者は、梗塞部位にもよるが嚥下しにくい

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