医薬経済オンライン

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「天のとき」迎えた番号制度

給付の重点化に必要も、負担増に邁進する政府

2011年6月15日号

 「かつて、西側諸国の敵は共産主義だった。今の敵は、一人ひとりの生活者や働き手に向き合うことのできない政府だ」  政治結社や人権団体のアジ演説ではない。政府主催の社会保障・税に関わる「番号制度」についてのシンポジウムでの1コマだ。演者は、番号制度創設を唱導してきた田中直毅・国際公共政策研究センター理事長。今回の震災で、なかなか被害実態を掴めない政府を批判し、返す刀で「要は、我われが国民と向き合う政府をつくり込めていなかったということ。敵は自分のなかにあった」として、番号制度を持たない政府を戴き続けてきた国民一般の“責”を問うた。  番号制度とは、税・社会保障の一体改革と合わせて今、政府が導入に向けて法案提出の準備をしている制度だ。国民一人ひとりに固有の番号を割り振り、社会保障や税制度での「名寄せ」を効率的に実現し、透明性の向上と...  「かつて、西側諸国の敵は共産主義だった。今の敵は、一人ひとりの生活者や働き手に向き合うことのできない政府だ」  政治結社や人権団体のアジ演説ではない。政府主催の社会保障・税に関わる「番号制度」についてのシンポジウムでの1コマだ。演者は、番号制度創設を唱導してきた田中直毅・国際公共政策研究センター理事長。今回の震災で、なかなか被害実態を掴めない政府を批判し、返す刀で「要は、我われが国民と向き合う政府をつくり込めていなかったということ。敵は自分のなかにあった」として、番号制度を持たない政府を戴き続けてきた国民一般の“責”を問うた。  番号制度とは、税・社会保障の一体改革と合わせて今、政府が導入に向けて法案提出の準備をしている制度だ。国民一人ひとりに固有の番号を割り振り、社会保障や税制度での「名寄せ」を効率的に実現し、透明性の向上と、給

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