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新薬の市場環境を読む

火花散らすメラノーマ治療剤

第3回

バークレイズ・キャピタル証券株式会社株式調査部 関篤史

2011年6月15日号

 6月初旬にシカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で注目度の高い発表のひとつは、進行性メラノーマ治療剤であるブリストルマイヤーズスクイブの「イェルボイ」とロシュ/プレキシコンの「PLX4032」だろう。  イェルボイは免疫調整作用により効果の発現は遅いものの、有効性が維持される。一方、PLX4032は急速に腫瘍組織量を減らすものの、長期的な有効性については知られていない。イェルボイはすでに米国で承認され、欧州では欧州医薬品庁(EMA)が承認推奨意見を表明しているが、PLX4032は早ければ12年早期に米国市場に参入する。  両剤の比較についてはASCOを含めた臨床医師コミュニティからの評価を待つ必要があるだろう。本稿では、現時点で利用可能なデータから両剤の特徴を比較してみたい。なお、PLX4032の第Ⅲ相試験(BRIM3)の結果はASCOで公表される...  6月初旬にシカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で注目度の高い発表のひとつは、進行性メラノーマ治療剤であるブリストルマイヤーズスクイブの「イェルボイ」とロシュ/プレキシコンの「PLX4032」だろう。  イェルボイは免疫調整作用により効果の発現は遅いものの、有効性が維持される。一方、PLX4032は急速に腫瘍組織量を減らすものの、長期的な有効性については知られていない。イェルボイはすでに米国で承認され、欧州では欧州医薬品庁(EMA)が承認推奨意見を表明しているが、PLX4032は早ければ12年早期に米国市場に参入する。  両剤の比較についてはASCOを含めた臨床医師コミュニティからの評価を待つ必要があるだろう。本稿では、現時点で利用可能なデータから両剤の特徴を比較してみたい。なお、PLX4032の第Ⅲ相試験(BRIM3)の結果はASCOで公表されること

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