ドクターかでいの医療の裏技
「マイ・バック・ページ」
第6回
かでい伝次郎
2011年6月15日号
先日、友人があまりに強く勧めるので、公開されたばかりの映画「マイ・バック・ページ」(主演・松山ケンイチ=活動家・梅山(偽名)/大学生=片桐優役、妻夫木聡=記者・沢田雅巳役)を見た。舞台は60年代後半から70年代前半にかけての大学の「政治の季節」、全共闘運動・東大安田講堂(安田砦)陥落後の東京。実話に基づいた創作である。原作は評論家の川本三郎が「朝日ジャーナル」の記者だったときのエピソードを描いたエッセイ集で、自伝的作品だ。題材となったのは、当時の自衛隊朝霞駐屯地殺害事件である。
あらすじを少しだけ書いておくと、「週刊東都」の若き記者・沢田が先輩記者とともに、全共闘運動を密着取材。徐々に深入りしていく。その後、沢田は同じ会社内のより政治的な雑誌「東都ジャーナル」に異動。スクープをものにしようと、過激派活動家・梅山(実は片桐が本名の大学生)...
先日、友人があまりに強く勧めるので、公開されたばかりの映画「マイ・バック・ページ」(主演・松山ケンイチ=活動家・梅山(偽名)/大学生=片桐優役、妻夫木聡=記者・沢田雅巳役)を見た。舞台は60年代後半から70年代前半にかけての大学の「政治の季節」、全共闘運動・東大安田講堂(安田砦)陥落後の東京。実話に基づいた創作である。原作は評論家の川本三郎が「朝日ジャーナル」の記者だったときのエピソードを描いたエッセイ集で、自伝的作品だ。題材となったのは、当時の自衛隊朝霞駐屯地殺害事件である。
あらすじを少しだけ書いておくと、「週刊東都」の若き記者・沢田が先輩記者とともに、全共闘運動を密着取材。徐々に深入りしていく。その後、沢田は同じ会社内のより政治的な雑誌「東都ジャーナル」に異動。スクープをものにしようと、過激派活動家・梅山(実は片桐が本名の大学生)に急
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