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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

介護保険独断認定

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2011年6月15日号

 要介護認定は、訪問調査結果のコンピュータチェック(1次判定)と、保健・医療・福祉の専門家による「介護認定審査会」の判定(2次判定)を経て、保険者である市町村が決定する決まりとなっている。しかし、役所内で介護認定を担うリーダー的職員2人が、介護認定審査会を開かず独断で「認定手続」をしていたという前代未聞の事件が、秋田市で起きた。地元紙の秋田魁新報が報じた。 2人が独断認定したのは495人。うち118人はコンピュータによる1次判定結果を勝手に変えて2次判定結果を作成し、116人を重症化させ、2人を軽度化させていた。しかし、“違法性”の認識は希薄で、「介護認定の申請件数が予想を上回り、予定していた審査会の回数では処理し切れなくなったため」、架空の審査会判定をデッチあげたと釈明している。 事件発覚後、正式の認定審査会で再議してみたところ、「独断認定」より軽度化...  要介護認定は、訪問調査結果のコンピュータチェック(1次判定)と、保健・医療・福祉の専門家による「介護認定審査会」の判定(2次判定)を経て、保険者である市町村が決定する決まりとなっている。しかし、役所内で介護認定を担うリーダー的職員2人が、介護認定審査会を開かず独断で「認定手続」をしていたという前代未聞の事件が、秋田市で起きた。地元紙の秋田魁新報が報じた。 2人が独断認定したのは495人。うち118人はコンピュータによる1次判定結果を勝手に変えて2次判定結果を作成し、116人を重症化させ、2人を軽度化させていた。しかし、“違法性”の認識は希薄で、「介護認定の申請件数が予想を上回り、予定していた審査会の回数では処理し切れなくなったため」、架空の審査会判定をデッチあげたと釈明している。 事件発覚後、正式の認定審査会で再議してみたところ、「独断認定」より軽度化した

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