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「痛がりはうつ病の疑い」

2011年6月1日号

 一生涯に10人に1人はかかるといわれるうつ病は、精神疾患として最も身近な存在。 それほど多い疾患でありながら、ほとんどの人は受診しないまま中途半端な状態で人生をさ迷い歩いている。 うつ病状態の体内では、神経伝達物質セロトニンなどが十分働いてくれないため、気分は落ち込み、痛みの閾値が低下している。そのため少々の痛みにもすぐにズシンと感じやすく、普通の人間なら通常は感じない弱い痛みにも敏感に反応してしまう。 これがうつ病患者の精神神経的特徴で、器質的に悪いところがあってのことではない。 中高生各1万人前後を対象に調査した厚生労働省のデータでは、およそ3人に1人強が頭痛や腹痛を訴えやすく、そのほとんどが身体的には問題のないことが明らかにされている。 若者は、成人に比べ痛みの背景に身体疾患の秘む割合は極めて低い。そこにうつ病の存在が疑われ、早期発見...  一生涯に10人に1人はかかるといわれるうつ病は、精神疾患として最も身近な存在。 それほど多い疾患でありながら、ほとんどの人は受診しないまま中途半端な状態で人生をさ迷い歩いている。 うつ病状態の体内では、神経伝達物質セロトニンなどが十分働いてくれないため、気分は落ち込み、痛みの閾値が低下している。そのため少々の痛みにもすぐにズシンと感じやすく、普通の人間なら通常は感じない弱い痛みにも敏感に反応してしまう。 これがうつ病患者の精神神経的特徴で、器質的に悪いところがあってのことではない。 中高生各1万人前後を対象に調査した厚生労働省のデータでは、およそ3人に1人強が頭痛や腹痛を訴えやすく、そのほとんどが身体的には問題のないことが明らかにされている。 若者は、成人に比べ痛みの背景に身体疾患の秘む割合は極めて低い。そこにうつ病の存在が疑われ、早期発見と適

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