業績の明暗分けた「個別の事情」
製薬大手12社の10年度決算を読む
2011年6月1日号
製薬企業の10年度決算の発表が終わった。3月決算企業10社に12月決算企業2社を加えた大手12社の決算実績を総括したい。
10年度は売上高で1兆円超、医薬事業の売上規模でもエーザイと肩を並べる大塚ホールディングスが新規に東京証券取引所に上場となり、大企業がすべて上場企業として顔を揃えた。
大手企業12社の10年度決算をひと口で語れば、バラバラ、単純に増減収、増減益に分かれただけでなく、増減率はバラバラ、その理由もバラバラだった。
10年度の大手12社に共通したマイナス要因は薬価の大改定だった。「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」(新薬創出加算)が試行とはいえ認められる一方、長期収載品に厳しい制度改革だったため、売上高に影響したのは当然ではあるが、薬価改定の影響も加重平均でみれば、12社では最大の大日本住友製薬の9.4%から、最低のエーザイの4.7...
製薬企業の10年度決算の発表が終わった。3月決算企業10社に12月決算企業2社を加えた大手12社の決算実績を総括したい。
10年度は売上高で1兆円超、医薬事業の売上規模でもエーザイと肩を並べる大塚ホールディングスが新規に東京証券取引所に上場となり、大企業がすべて上場企業として顔を揃えた。
大手企業12社の10年度決算をひと口で語れば、バラバラ、単純に増減収、増減益に分かれただけでなく、増減率はバラバラ、その理由もバラバラだった。
10年度の大手12社に共通したマイナス要因は薬価の大改定だった。「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」(新薬創出加算)が試行とはいえ認められる一方、長期収載品に厳しい制度改革だったため、売上高に影響したのは当然ではあるが、薬価改定の影響も加重平均でみれば、12社では最大の大日本住友製薬の9.4%から、最低のエーザイの4.7%
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