敗れ去った大洋のビジネスモデル

テバ本格展開で再編不可避の後発品メーカー

2011年6月1日号

　まるでトラブルのデパートのようだった大洋薬品が、ついにと言うか、やはりと言うか、イスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズに身売りすることになった。5月に発表された合意内容をみると、大洋薬品の発行済み株式57％をテバが取得、その子会社となる。いずれは100％子会社となる見込みだ。　周知のように、テバは世界最大の後発品メーカー。大洋薬品も後発品専業では国内3位。一時期は受託製造部門を合わせて売上高は国内トップ（07年）だったこともある。とくに旺盛な品目収載意欲で、他の専業メーカーの追随を許さない時代が続いたのも同社の名を高らしめた。これも07年度追補まではトップだった。だが、近年の不祥事は、自社製品の不具合、受託製造品の不具合双方に跨がり、ユーザーの信頼も揺らぎがちだったことは否めない。　テバはすでに興和テバを持って、日本市場参入を... 　まるでトラブルのデパートのようだった大洋薬品が、ついにと言うか、やはりと言うか、イスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズに身売りすることになった。5月に発表された合意内容をみると、大洋薬品の発行済み株式57％をテバが取得、その子会社となる。いずれは100％子会社となる見込みだ。　周知のように、テバは世界最大の後発品メーカー。大洋薬品も後発品専業では国内3位。一時期は受託製造部門を合わせて売上高は国内トップ（07年）だったこともある。とくに旺盛な品目収載意欲で、他の専業メーカーの追随を許さない時代が続いたのも同社の名を高らしめた。これも07年度追補まではトップだった。だが、近年の不祥事は、自社製品の不具合、受託製造品の不具合双方に跨がり、ユーザーの信頼も揺らぎがちだったことは否めない。　テバはすでに興和テバを持って、日本市場参入を果た

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