海外時報
〝兄弟喧嘩〟はアバスチンに軍配
ルセンティス比較研究は欧州各国に飛び火
2011年6月1日号
注射1回の費用が2000ドルと50ドル、月額2・34万ドルと595ドルの製剤を比べた研究は、「どちらも大満足ではないが、不満でもない」(ウォールストリート・ジャーナル紙)ものだった。あるいは「高い薬剤に議論がないわけでも、安価な製剤が勝者でもない」(メッドページ・トゥデイ)結果でもある。
加齢性の黄班変性(AMD)に対する「アバスチン」(ベバシズマブ)と「ルセンティス」(ラニビズマブ)の有効性、安全性を直接比較する研究CATTの1年目の結果である。
抗がん剤の新境地を開いたアバスチンの血管新生阻害剤(VEGF)としての作用は、滲出型の黄班変性治療に承認適応外の用途としても広がった。ジェネンテックは眼科用にルセンティスを開発、06年にFDA(米食品医薬品局)の承認を得た。VEGF阻害剤は米国のAMD治療を一変させた。レーザー、フォトダイナミック療法か...
注射1回の費用が2000ドルと50ドル、月額2・34万ドルと595ドルの製剤を比べた研究は、「どちらも大満足ではないが、不満でもない」(ウォールストリート・ジャーナル紙)ものだった。あるいは「高い薬剤に議論がないわけでも、安価な製剤が勝者でもない」(メッドページ・トゥデイ)結果でもある。
加齢性の黄班変性(AMD)に対する「アバスチン」(ベバシズマブ)と「ルセンティス」(ラニビズマブ)の有効性、安全性を直接比較する研究CATTの1年目の結果である。
抗がん剤の新境地を開いたアバスチンの血管新生阻害剤(VEGF)としての作用は、滲出型の黄班変性治療に承認適応外の用途としても広がった。ジェネンテックは眼科用にルセンティスを開発、06年にFDA(米食品医薬品局)の承認を得た。VEGF阻害剤は米国のAMD治療を一変させた。レーザー、フォトダイナミック療法から
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