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IMSデータに見る市場動向

9兆円台に突入した処方薬市場

10年度薬価ベース、「抗腫瘍剤」は9%増

2011年6月1日号

 IMSジャパンがまとめたトップラインデータによると、10年度(10年4月〜11年3月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース、表1)は、前年度を1400億円ほど上回り、9兆358億600万円と、初めて9兆円台に突入した。薬価改定の影響で09年の伸び率6.3%増には遠く及ばないものの、1.6%増と成長は確保した。 売上げ規模による上位10薬効(表2)のうち6薬効で順位が変動した。最大の伸びを示しているのが8.6%増の「抗腫瘍剤」で、6000億円を超えた。成長を牽引するのは分子標的薬で、トップ製品は「アバスチン」(40.2%増、642億2000万円)。同薬は、新薬創出加算が適用され、同薬効全体の増加額473億2700万円の40%程度を占めた。「ネクサバール」(33.9%増、152億7900万円)、「タルセバ」(34.5%増、95億7800万円)のほか、10年6月発売の「ベクティビックス」も95億3100万円と好調だった。分子標的薬...  IMSジャパンがまとめたトップラインデータによると、10年度(10年4月〜11年3月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース、表1)は、前年度を1400億円ほど上回り、9兆358億600万円と、初めて9兆円台に突入した。薬価改定の影響で09年の伸び率6.3%増には遠く及ばないものの、1.6%増と成長は確保した。 売上げ規模による上位10薬効(表2)のうち6薬効で順位が変動した。最大の伸びを示しているのが8.6%増の「抗腫瘍剤」で、6000億円を超えた。成長を牽引するのは分子標的薬で、トップ製品は「アバスチン」(40.2%増、642億2000万円)。同薬は、新薬創出加算が適用され、同薬効全体の増加額473億2700万円の40%程度を占めた。「ネクサバール」(33.9%増、152億7900万円)、「タルセバ」(34.5%増、95億7800万円)のほか、10年6月発売の「ベクティビックス」も95億3100万円と好調だった。分子標的薬以外

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