医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

新薬の市場環境を読む

「トファシチニブ」に期待できるか

第2回

バークレイズ・キャピタル証券株式会社株式調査部 関篤史

2011年5月15日号

 ファイザーが現在第Ⅲ相試験を実施中の経口JAK3阻害剤「トファシチニブ」は、TNFα阻害剤に代表されるような注射剤が多く用いられる関節リウマチ治療において、「ゲームを変える」製品になる可能性があるとして注目を集めている。  有効性は、既存のTNFα阻害剤に近い効果が得られているが、副作用プロファイルは「アキレス腱」になる可能性があり、注意が必要だ。バークレイズ・キャピタルでは11年内に米FDA(食品医薬品局)へ申請、12年半ばに関節リウマチにおけるセカンドライン治療剤としての承認が降りると予想している。浸透は遅いという想定のもと、16年のグローバル売上高予想として「13.6億ドル」を推定している(当社担当アナリスト、C・アンソニー・バトラーの予想に基づく)。  トファシチニブの第Ⅲ相試験は「ORAL」という名称で5本行われている(それぞれS...  ファイザーが現在第Ⅲ相試験を実施中の経口JAK3阻害剤「トファシチニブ」は、TNFα阻害剤に代表されるような注射剤が多く用いられる関節リウマチ治療において、「ゲームを変える」製品になる可能性があるとして注目を集めている。  有効性は、既存のTNFα阻害剤に近い効果が得られているが、副作用プロファイルは「アキレス腱」になる可能性があり、注意が必要だ。バークレイズ・キャピタルでは11年内に米FDA(食品医薬品局)へ申請、12年半ばに関節リウマチにおけるセカンドライン治療剤としての承認が降りると予想している。浸透は遅いという想定のもと、16年のグローバル売上高予想として「13.6億ドル」を推定している(当社担当アナリスト、C・アンソニー・バトラーの予想に基づく)。  トファシチニブの第Ⅲ相試験は「ORAL」という名称で5本行われている(それぞれSc

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence