医薬経済オンライン

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岐路に立つ日本の「MR」

100周年でも喜べない、「接待関連行為」の引き締め

(株)薬新 井高恭彦

2011年5月15日号

 12年は、日本でMR(医薬情報担当者)という業務が誕生して、ちょうど100年目になる。それに華を添えるため、MR認定センターが今、大規模なアンケート調査やシンポジウム、出版物や史書の編纂など、記念事業の準備を進めている。しかし、現場MRはまったく浮かれていない。日本製薬工業協会が今年に入り、医療機関との関係透明性ガイドライン(GL)を作成、医療用医薬品製造販売業公正競争協議会(メーカー公取協)も、いわゆる「接待関連行為」を、より厳しく律する運用基準改正を検討している。MRにとって、来年の100周年は「前途洋々たる未来の幕開け」と言うより、むしろ「峻厳なる登山道の入口」となる可能性のほうが大きい。  「製薬企業の生命線は研究開発」。誰もが知る業界の基本フレーズである。しかし、実際、個別企業で最も多く人材を抱えているのは営業部門だ。日本製薬工業協...  12年は、日本でMR(医薬情報担当者)という業務が誕生して、ちょうど100年目になる。それに華を添えるため、MR認定センターが今、大規模なアンケート調査やシンポジウム、出版物や史書の編纂など、記念事業の準備を進めている。しかし、現場MRはまったく浮かれていない。日本製薬工業協会が今年に入り、医療機関との関係透明性ガイドライン(GL)を作成、医療用医薬品製造販売業公正競争協議会(メーカー公取協)も、いわゆる「接待関連行為」を、より厳しく律する運用基準改正を検討している。MRにとって、来年の100周年は「前途洋々たる未来の幕開け」と言うより、むしろ「峻厳なる登山道の入口」となる可能性のほうが大きい。  「製薬企業の生命線は研究開発」。誰もが知る業界の基本フレーズである。しかし、実際、個別企業で最も多く人材を抱えているのは営業部門だ。日本製薬工業協会の

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