医薬経済オンライン

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深刻だった長期収載品「依存」体質

「低収益」卸の暗い先行き

2011年5月15日号

 「東日本大震災から2ヵ月近くなって、少し落ち着いた。でも、卸の現実が厳しいことに、否が応でも向き合わなければならない」  ある大手卸幹部は苦笑しながら話す。  もはや説明するまでもないが、卸各社の11年3月期決算は惨憺たる結果に終わった。業界関係者の大方の“予想通り”、大型連休前後にメディパルホールディングス、アルフレッサHD、スズケンの3社が通期計画を下方修正した。3社とも下方修正は2度目となる。  業績予想という指標を否定するものではないが、こうも悪いほうに修正が続くと、「果たして何の意味があるのか」との批判は免れないだろう。  一方、調剤薬局チェーンは好決算が続く。卸とのあまりにも対照的な構図に、むしろ慄いているのは調剤チェーン経営者のほうだ。  メディカルシステムネットワークの田尻稲雄社長が9日の決算説明会で「大手調剤チェーンの価格は変わっ...  「東日本大震災から2ヵ月近くなって、少し落ち着いた。でも、卸の現実が厳しいことに、否が応でも向き合わなければならない」  ある大手卸幹部は苦笑しながら話す。  もはや説明するまでもないが、卸各社の11年3月期決算は惨憺たる結果に終わった。業界関係者の大方の“予想通り”、大型連休前後にメディパルホールディングス、アルフレッサHD、スズケンの3社が通期計画を下方修正した。3社とも下方修正は2度目となる。  業績予想という指標を否定するものではないが、こうも悪いほうに修正が続くと、「果たして何の意味があるのか」との批判は免れないだろう。  一方、調剤薬局チェーンは好決算が続く。卸とのあまりにも対照的な構図に、むしろ慄いているのは調剤チェーン経営者のほうだ。  メディカルシステムネットワークの田尻稲雄社長が9日の決算説明会で「大手調剤チェーンの価格は変わってい

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