有効性比較研究の実際 | 医薬経済オンライン

薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第34回　高齢の関節炎患者に対する鎮痛剤の安全性比較（上）

2011年5月15日号

　「関節炎の高齢者における鎮痛剤の比較安全性」は、前回紹介したＤ.Ｈ.ソロモン（ボストンのブリガム＆ウィメンズ病院）らによるオピオイド製剤間の安全性比較研究の姉妹編である。同じデータベースを用い、同じ雑誌に掲載された（アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2010年12月13〜27日）。　選択的シクロオキシゲナーゼ2阻害剤（コキシブ）とオピオイド製剤を非ステロイド系鎮痛消炎剤ＮＳＡＩＤと比較した。ペンシルバニアとニュージャージーの州支援の高齢者薬剤給付制度加入者の請求データを1999〜2005年にわたって追跡した。ＮＳＡＩＤより安全とアピールするコキシブ製剤がデビュー、人気を得たが、心臓血管の安全性に疑問が強まる過程で、うち2剤が市場回収される前の状況が把握されている。　米国の2010年処方箋数1位はバイコディン・ジェネリック（ヒドロコドンとアセトアミノフェ... 　「関節炎の高齢者における鎮痛剤の比較安全性」は、前回紹介したＤ.Ｈ.ソロモン（ボストンのブリガム＆ウィメンズ病院）らによるオピオイド製剤間の安全性比較研究の姉妹編である。同じデータベースを用い、同じ雑誌に掲載された（アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2010年12月13〜27日）。　選択的シクロオキシゲナーゼ2阻害剤（コキシブ）とオピオイド製剤を非ステロイド系鎮痛消炎剤ＮＳＡＩＤと比較した。ペンシルバニアとニュージャージーの州支援の高齢者薬剤給付制度加入者の請求データを1999〜2005年にわたって追跡した。ＮＳＡＩＤより安全とアピールするコキシブ製剤がデビュー、人気を得たが、心臓血管の安全性に疑問が強まる過程で、うち2剤が市場回収される前の状況が把握されている。　米国の2010年処方箋数1位はバイコディン・ジェネリック（ヒドロコドンとアセトアミノフェン

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