エイズとがんの大統領選 | 医薬経済オンライン

ラテン転々

エイズとがんの大統領選

No.12

三山喬

2011年5月15日号

　日本ではほとんど注目されていないが（私自身、もはや日本でのニュースバリューがないことは認めるところだが）、ペルー大統領選の決選投票にフジモリ元大統領の長女ケイコが勝ち残った。　有力候補数人の混戦模様だった1次投票前、ケイコのポジションはせいぜい3番手だったから、4月の1次投票で上位2人に食い込んだこと、それ自体がかなり驚くべきことだった。　少なくとも、あの国で新聞を読むような中流以上の国民の間で、「フジモリの娘」という看板は、もはやそれだけでダーティーなものと受け止められている。アジアで言えば、独裁者・マルコス元大統領の雪辱をめざしたイメルダ夫人のような感じである。　しかし、あの国では「新聞を読むような人」が極めて少数であることも、また事実だ。テレビよりラジオのほうが影響力のある国である。国民の大多数を占める低所得者層から見たフジモリ元大統... 　日本ではほとんど注目されていないが（私自身、もはや日本でのニュースバリューがないことは認めるところだが）、ペルー大統領選の決選投票にフジモリ元大統領の長女ケイコが勝ち残った。　有力候補数人の混戦模様だった1次投票前、ケイコのポジションはせいぜい3番手だったから、4月の1次投票で上位2人に食い込んだこと、それ自体がかなり驚くべきことだった。　少なくとも、あの国で新聞を読むような中流以上の国民の間で、「フジモリの娘」という看板は、もはやそれだけでダーティーなものと受け止められている。アジアで言えば、独裁者・マルコス元大統領の雪辱をめざしたイメルダ夫人のような感じである。　しかし、あの国では「新聞を読むような人」が極めて少数であることも、また事実だ。テレビよりラジオのほうが影響力のある国である。国民の大多数を占める低所得者層から見たフジモリ元大統領

有料会員限定

会員登録（有料）
この記事をお読みいただくためには、会員登録（有料）が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
１ユーザーごとの登録をお願い致します。（1ユーザー１アカウントです）

googleAdScence

HOTワード一覧

googleAdScence