医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

時流遡航

先端光科学研究の世界を訪ねて

第6回

ジャーナリスト 本田成親

2011年5月15日号

 惑星探査機ハヤブサが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子の分析が行われるということでマスコミ各社の取材陣が殺到し、おかげで国民の間にもその名が徐々に浸透し始めたスプリング8だが、この施設で進められている諸々の研究全体からすると、小惑星の微粒子分析などはほんの一端に過ぎない。両者の間に明確な境界があるわけではないが、科学研究というものは基礎と応用とに大別される。スプリング8では、現在、基礎と応用の両科学分野の研究、さらには双方の境界領域に相当する分野の各種研究が進められていて、国際的にもこの研究施設の重要性は高まってきている。  基礎科学研究は、新たな普遍的科学理論の構築や未知の原理・法則の発見、未解明の現象の探究、目先の用途に縛られない基礎技術の開発などを行う分野のことで、その時点で直ちに実生活に役立つような研究をめざすのがそ...  惑星探査機ハヤブサが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子の分析が行われるということでマスコミ各社の取材陣が殺到し、おかげで国民の間にもその名が徐々に浸透し始めたスプリング8だが、この施設で進められている諸々の研究全体からすると、小惑星の微粒子分析などはほんの一端に過ぎない。両者の間に明確な境界があるわけではないが、科学研究というものは基礎と応用とに大別される。スプリング8では、現在、基礎と応用の両科学分野の研究、さらには双方の境界領域に相当する分野の各種研究が進められていて、国際的にもこの研究施設の重要性は高まってきている。  基礎科学研究は、新たな普遍的科学理論の構築や未知の原理・法則の発見、未解明の現象の探究、目先の用途に縛られない基礎技術の開発などを行う分野のことで、その時点で直ちに実生活に役立つような研究をめざすのがその

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence