医薬経済オンライン

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地域医療の先鞭となる「PCAT」

プライマリケア連合学会の慢性疾患支援チーム

2011年5月1日号

 東日本大震災の大きな特徴は、死者の92.5%が津波による「溺死」であり、救急支援のDMAT(災害医療派遣チーム)のニーズは小さく限られていた。DMATは、肩透かしをくらった格好だが、災害初期に状況がきちんと把握できないなかでは致し方ない。  医療支援に関しては、ほかにJMAT(日本医師会災害派遣チーム)や日本赤十字社、大学病院はじめ多くの医師たちが被災地に赴き、精力的に行っている。被災患者を移送して受け入れることで支援する病院もあった。  そうしたなか、マスコミでほとんど紹介されなかったが、注目すべき医師団の動きがある。PCAT(Primary Care for All Team、ピーキャット)だ。  医療支援、支援コーディネート、後方支援体制整備を3つの柱として立ち上げたのは、日本プライマリ・ケア(PC)連合学会(前沢政次理事長)である。震災発生の3月11日から行動を...  東日本大震災の大きな特徴は、死者の92.5%が津波による「溺死」であり、救急支援のDMAT(災害医療派遣チーム)のニーズは小さく限られていた。DMATは、肩透かしをくらった格好だが、災害初期に状況がきちんと把握できないなかでは致し方ない。  医療支援に関しては、ほかにJMAT(日本医師会災害派遣チーム)や日本赤十字社、大学病院はじめ多くの医師たちが被災地に赴き、精力的に行っている。被災患者を移送して受け入れることで支援する病院もあった。  そうしたなか、マスコミでほとんど紹介されなかったが、注目すべき医師団の動きがある。PCAT(Primary Care for All Team、ピーキャット)だ。  医療支援、支援コーディネート、後方支援体制整備を3つの柱として立ち上げたのは、日本プライマリ・ケア(PC)連合学会(前沢政次理事長)である。震災発生の3月11日から行動を起

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