震災で「仕分け」られる介護報酬
復興の名の下に一蹴される平時の論議
2011年5月1日号
「黙祷!」——次期介護報酬改定(12年4月)に向けて事実上のキックオフとなる4月13日の社会保障審議会介護給付費分科会は、東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を捧げる1分間から始まった。
介護保険制度を巡っては、保険料負担を大幅に増やさずに、いかに高齢化のピーク時に備えたサービス提供体制を整えられるかが目下の課題である。そのシフトチェンジを果たす「第5期介護保険事業計画」が、12年度からスタートする。その際に法律上必要な見直しを行うべく、介護保険法改正案が閣議決定された。地震発生当日、「3.11」のことである(国会に提出されたのは4月5日)。
さて、次期介護報酬改定の眼目も「シフトチェンジ」に尽きる。しかし震災後、様相は一変した。どれだけの財源を当てにできるかどうかを考えなければならなくなったからだ。
いや、ただでさえ(震災以前からも)、今回の改定には難...
「黙祷!」——次期介護報酬改定(12年4月)に向けて事実上のキックオフとなる4月13日の社会保障審議会介護給付費分科会は、東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を捧げる1分間から始まった。
介護保険制度を巡っては、保険料負担を大幅に増やさずに、いかに高齢化のピーク時に備えたサービス提供体制を整えられるかが目下の課題である。そのシフトチェンジを果たす「第5期介護保険事業計画」が、12年度からスタートする。その際に法律上必要な見直しを行うべく、介護保険法改正案が閣議決定された。地震発生当日、「3.11」のことである(国会に提出されたのは4月5日)。
さて、次期介護報酬改定の眼目も「シフトチェンジ」に尽きる。しかし震災後、様相は一変した。どれだけの財源を当てにできるかどうかを考えなければならなくなったからだ。
いや、ただでさえ(震災以前からも)、今回の改定には難問が
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