新薬の市場環境を読む
米国で困難に直面する「プラダキサ」
第1回
バークレイズ・キャピタル証券株式会社株式調査部 関篤史
2011年5月1日号
抗血液凝固剤「ワルファリン」に代わる50年ぶりとも言われる新薬「プラダキサ」が米国で発売された。バークレイズキャピタルではワルファリン代替薬クラスの売上高は15年に56億ドル(約4700億円)へ達すると予想しており市場からの期待値は高い。しかし、プライマリケア医(PCP)におけるプラダキサへの切り替えが遅いことが当社調査から判明しており、今後のシェア推移に注目が必要だ。
10年10月末に心房細動における脳卒中予防向けに米国で上市されて以降、IMSヘルスのデータでは、プラダキサがワルファリン市場で4.9%の新規処方シェアと4.0%の総処方シェアを獲得していることが示されている。ワルファリン処方の45%が心房細動向けであることを考慮すると、IMSデータはプラダキサが上市から21週後に心房細動向けの新規処方で10%という有望なシェアを獲得したことを示唆している。
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抗血液凝固剤「ワルファリン」に代わる50年ぶりとも言われる新薬「プラダキサ」が米国で発売された。バークレイズキャピタルではワルファリン代替薬クラスの売上高は15年に56億ドル(約4700億円)へ達すると予想しており市場からの期待値は高い。しかし、プライマリケア医(PCP)におけるプラダキサへの切り替えが遅いことが当社調査から判明しており、今後のシェア推移に注目が必要だ。
10年10月末に心房細動における脳卒中予防向けに米国で上市されて以降、IMSヘルスのデータでは、プラダキサがワルファリン市場で4.9%の新規処方シェアと4.0%の総処方シェアを獲得していることが示されている。ワルファリン処方の45%が心房細動向けであることを考慮すると、IMSデータはプラダキサが上市から21週後に心房細動向けの新規処方で10%という有望なシェアを獲得したことを示唆している。
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