医薬経済オンライン

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求心力低下か、単なる茶番か

改定「延期論」で日医執行部のリーダーシップに疑問符

2011年5月1日号

 「僕が入ってからは聞いたことがないですね」 日本医師会関係者が呟く。 4月24日に開いた定例代議員会が、会議途中で幕を下ろすという異例の事態が起きた。 この日、日医執行部は、来年度の診療報酬・介護報酬改定を先送りすべきとの方針を明らかにした。東日本大震災で被災した地域の復興に、全力で当たらなければならないという理由からだ。この時期に改定を行えば、さらに混乱を生む懸念もある。 午前中に行われた各地域ブロックの代表質問で、中川俊男副会長は「苦渋の決断だが、次回の同時改定の見送りを提案する」と表明。改定見送りの正当性、メリットを説明すると、場内は拍手で包まれた。 しかし、午後に代議員の有志が、執行部の方針を文書に明文化した「東日本大震災に関する決議」を提示すると、一転して反対意見が押し寄せた。槍玉に上がったのは、「来年度の診療報酬・介護報酬改定...  「僕が入ってからは聞いたことがないですね」 日本医師会関係者が呟く。 4月24日に開いた定例代議員会が、会議途中で幕を下ろすという異例の事態が起きた。 この日、日医執行部は、来年度の診療報酬・介護報酬改定を先送りすべきとの方針を明らかにした。東日本大震災で被災した地域の復興に、全力で当たらなければならないという理由からだ。この時期に改定を行えば、さらに混乱を生む懸念もある。 午前中に行われた各地域ブロックの代表質問で、中川俊男副会長は「苦渋の決断だが、次回の同時改定の見送りを提案する」と表明。改定見送りの正当性、メリットを説明すると、場内は拍手で包まれた。 しかし、午後に代議員の有志が、執行部の方針を文書に明文化した「東日本大震災に関する決議」を提示すると、一転して反対意見が押し寄せた。槍玉に上がったのは、「来年度の診療報酬・介護報酬改定を

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