医薬経済オンライン

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栄養指導の今昔 しょく・しょく・どう・じゅうのススメ

大規模病院勤務へ

第3回

深浦京子

2011年5月1日号

 一般都民を対象とした栄養指導業務は6年に及び、各種の行事も遅滞なく進行した。私にとって、望外の経験となり、新たな意欲を駆り立てられていたところ、ままならないのが世の常で、昭和43(1968)年4月、一転して病院への転属を命ぜられた。 通勤で4本の交通乗り継ぎの過酷さと、家庭(夫と2人の娘)へのしわ寄せが来ることを予想して、私は途方に暮れた。しかし、「昇格人事だから有無を言わさない」という事情が窺われ、受けざるを得なかった。 赴任先は1000ベットを超える、当時では東洋一の精神病院だ。分棟式の病院は30棟を数え、敷地面積7万坪の大規模な施設であった(後に一般科を併設)。 栄養士5人、調理師(員)30人、事務1人のチーム編成で、入院患者数は1000人を超えていた。私にとっての新しい課題は、主疾患に伴うさまざまな合併症、拒食過食、アルコール依存症など、特異な状況から...  一般都民を対象とした栄養指導業務は6年に及び、各種の行事も遅滞なく進行した。私にとって、望外の経験となり、新たな意欲を駆り立てられていたところ、ままならないのが世の常で、昭和43(1968)年4月、一転して病院への転属を命ぜられた。 通勤で4本の交通乗り継ぎの過酷さと、家庭(夫と2人の娘)へのしわ寄せが来ることを予想して、私は途方に暮れた。しかし、「昇格人事だから有無を言わさない」という事情が窺われ、受けざるを得なかった。 赴任先は1000ベットを超える、当時では東洋一の精神病院だ。分棟式の病院は30棟を数え、敷地面積7万坪の大規模な施設であった(後に一般科を併設)。 栄養士5人、調理師(員)30人、事務1人のチーム編成で、入院患者数は1000人を超えていた。私にとっての新しい課題は、主疾患に伴うさまざまな合併症、拒食過食、アルコール依存症など、特異な状況から的

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