話題の焦点
「開業医が無力感を感じるとき」
2011年4月15日号
外来では、とくに開業医の場合は満足な検査ができず、適切な治療を進めにくい。こんな原因のなかなか見い出せない病像のことを「MUS」(医学的に説明困難な身体症状)というが、なんとこれがプライマリー医を訪れる患者の3人に1人強というから、なかなか厄介だ。 そんなとき医者は、責任感が強ければ強いほど強いストレスを感じ、ときには無力感さえ覚えるほど落ち込む。 不定愁訴、あるいは自律神経失調症などといった曖昧な診断をやむなく下し、不適切、不本意な投薬をしなければならないとなると、まともな医師であれば平然としてはいられまい。 うつ病を中心とする不安障害などは、本来精神科の範疇だが、身体症状を訴え内科開業医を訪れることが悩みのタネだ。逆に、身体的検査が陰性というだけで「心因性」と判断し、誤診につながるケースも少なくない。 MUSらしき病像の解決のために...
外来では、とくに開業医の場合は満足な検査ができず、適切な治療を進めにくい。こんな原因のなかなか見い出せない病像のことを「MUS」(医学的に説明困難な身体症状)というが、なんとこれがプライマリー医を訪れる患者の3人に1人強というから、なかなか厄介だ。 そんなとき医者は、責任感が強ければ強いほど強いストレスを感じ、ときには無力感さえ覚えるほど落ち込む。 不定愁訴、あるいは自律神経失調症などといった曖昧な診断をやむなく下し、不適切、不本意な投薬をしなければならないとなると、まともな医師であれば平然としてはいられまい。 うつ病を中心とする不安障害などは、本来精神科の範疇だが、身体症状を訴え内科開業医を訪れることが悩みのタネだ。逆に、身体的検査が陰性というだけで「心因性」と判断し、誤診につながるケースも少なくない。 MUSらしき病像の解決のためには、
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