震災に隠れて進む「基本料一元化」
12年度調剤報酬改定、忘れてはならない論点
2011年4月15日号
例年なら調剤薬局は春爛漫を謳歌しているはずなのに、今年ばかりはそうは行かない。東日本大震災で多くの調剤薬局が被災したこともあるが、被害を受けていない調剤薬局にとっても気懸かりが絶えない。何しろ、今年は12年度の調剤報酬改定の議論が控えているからである。
昨秋には薬剤服用歴管理指導料が行政刷新会議の事業仕分けの対象になりそうだと伝えられたものの、どうにか仕分けの対象から外されたと安堵の息をついたのも束の間の気休めに過ぎない。次にはドラッグストアが始めた調剤に付与するポイントサービスが急拡大。日本薬剤師会が「健康保険制度を破壊する値引きだ」と大反対する騒ぎに発展したのは周知の通り。その騒ぎが収まってもいないのに政府の規制・制度改革分科会のライフイノベーションワーキンググループ(WG)から「調剤基本料一元化」発言が飛び出し分科会の中間報告に...
例年なら調剤薬局は春爛漫を謳歌しているはずなのに、今年ばかりはそうは行かない。東日本大震災で多くの調剤薬局が被災したこともあるが、被害を受けていない調剤薬局にとっても気懸かりが絶えない。何しろ、今年は12年度の調剤報酬改定の議論が控えているからである。
昨秋には薬剤服用歴管理指導料が行政刷新会議の事業仕分けの対象になりそうだと伝えられたものの、どうにか仕分けの対象から外されたと安堵の息をついたのも束の間の気休めに過ぎない。次にはドラッグストアが始めた調剤に付与するポイントサービスが急拡大。日本薬剤師会が「健康保険制度を破壊する値引きだ」と大反対する騒ぎに発展したのは周知の通り。その騒ぎが収まってもいないのに政府の規制・制度改革分科会のライフイノベーションワーキンググループ(WG)から「調剤基本料一元化」発言が飛び出し分科会の中間報告に盛り
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