医薬経済オンライン

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ドクターかでいの医療の裏技

大災害下の医療

第4回

かでい伝次郎

2011年4月15日号

 3月11日、わが国は未曽有の大災害に襲われた。東日本大震災である。地震と津波により多数の死者・行方不明者を出し、原子力発電所の事故も発生し、事態はいつ終息するか見当もつかない。  そんななか、揃いのピンクのジャケットを着た場にそぐわない人たちがテレビに映し出された。その名を「心のケアチーム」という。彼らはある県から現地に派遣された精神保健の専門職たち(地方公務員)だった。避難所の人たちに声をかけて回るのだそうだ。こうした“浮ついた”もしくは“浮いた”存在が、ひとつの県から派遣されているだけなら緊急事態で混乱しているから仕方のないことと、その無神経さを許せるような気もする。しかし、どうやら、いくつもの都道府県から同様の「心のケアチーム」が派遣され、ピンクのジャケットを着ているのだ。  大災害で悲嘆に暮れている人に、ピンクのジャケットを着て、「大...  3月11日、わが国は未曽有の大災害に襲われた。東日本大震災である。地震と津波により多数の死者・行方不明者を出し、原子力発電所の事故も発生し、事態はいつ終息するか見当もつかない。  そんななか、揃いのピンクのジャケットを着た場にそぐわない人たちがテレビに映し出された。その名を「心のケアチーム」という。彼らはある県から現地に派遣された精神保健の専門職たち(地方公務員)だった。避難所の人たちに声をかけて回るのだそうだ。こうした“浮ついた”もしくは“浮いた”存在が、ひとつの県から派遣されているだけなら緊急事態で混乱しているから仕方のないことと、その無神経さを許せるような気もする。しかし、どうやら、いくつもの都道府県から同様の「心のケアチーム」が派遣され、ピンクのジャケットを着ているのだ。  大災害で悲嘆に暮れている人に、ピンクのジャケットを着て、「大変で

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