ＮＰＯ法人アトピッ子地球の子ネットワーク

患者会

2011年4月15日号

 被災地で苦悩するアレルギー患者赤城智美事務局長　東日本大震災が起きたそのとき、アレルギー患者支援団体「アトピッ子地球の子ネットワーク」の赤城智美事務局長は、厚生労働省のアレルギー対策作業班を傍聴するため、霞ヶ関に向かっていた。　バスを降り地下鉄に続く階段に足をかけたとき、地下からアナウンスが聞こえてきた。「地震の影響で電車が止まっております」。はじめは大した揺れではなかったが、徐々に激しくなってきた。それでも当初は「普段の地震よりは大きいな」といった程度の認識だった。仕方がなく、タクシーに乗った。着くと、厚労省から大勢の職員が日比谷公園に避難していて、「もう省内には入れません」と告げられた。嫌な予感がよぎる。満員電車のように人で埋め尽くされた日比谷公園はかえって危ない気がして、歩いて早稲田にある患者会の事務所に向かった。　道端には...  被災地で苦悩するアレルギー患者赤城智美事務局長　東日本大震災が起きたそのとき、アレルギー患者支援団体「アトピッ子地球の子ネットワーク」の赤城智美事務局長は、厚生労働省のアレルギー対策作業班を傍聴するため、霞ヶ関に向かっていた。　バスを降り地下鉄に続く階段に足をかけたとき、地下からアナウンスが聞こえてきた。「地震の影響で電車が止まっております」。はじめは大した揺れではなかったが、徐々に激しくなってきた。それでも当初は「普段の地震よりは大きいな」といった程度の認識だった。仕方がなく、タクシーに乗った。着くと、厚労省から大勢の職員が日比谷公園に避難していて、「もう省内には入れません」と告げられた。嫌な予感がよぎる。満員電車のように人で埋め尽くされた日比谷公園はかえって危ない気がして、歩いて早稲田にある患者会の事務所に向かった。　道端には、携

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