医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

原発を捨ててはならない

2011年4月15日号

 「反原発」が大津波のような勢いで押し寄せてきそうだ。東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故を心配して、「放射能漏れを起こす原発は止めるべきだ」「日本は原子力をコントロールすることができない」という声がすでに出ている。世界中が注目するなか、「各国で原発導入の熱意が一気に冷める」との見方を示す米国の専門家もいる。 だが、地球温暖化対策に最も適した原子力エネルギーを簡単に諦めてしまっていいのだろうか。 福島第1原発は激しい揺れには耐えたものの、想定外の高さの津波によって多重事故を起こした。6基あるうち1号機から4号機までが非常用を含めた電源を失って冷却装置が機能しなくなり、深刻な事態に陥った。とくに1号機と3号機は高温が続いて水素爆発を起こし、厚い鉄筋コンクリートの壁と天井を持つ建屋が吹き飛び、放射性物質を放出させた。 原発は原子炉が...  「反原発」が大津波のような勢いで押し寄せてきそうだ。東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故を心配して、「放射能漏れを起こす原発は止めるべきだ」「日本は原子力をコントロールすることができない」という声がすでに出ている。世界中が注目するなか、「各国で原発導入の熱意が一気に冷める」との見方を示す米国の専門家もいる。 だが、地球温暖化対策に最も適した原子力エネルギーを簡単に諦めてしまっていいのだろうか。 福島第1原発は激しい揺れには耐えたものの、想定外の高さの津波によって多重事故を起こした。6基あるうち1号機から4号機までが非常用を含めた電源を失って冷却装置が機能しなくなり、深刻な事態に陥った。とくに1号機と3号機は高温が続いて水素爆発を起こし、厚い鉄筋コンクリートの壁と天井を持つ建屋が吹き飛び、放射性物質を放出させた。 原発は原子炉が停

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence