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OBSERVER

土屋裕・日本製薬工業協会国際委員会委員長

2011年4月1日号

 ギャップを埋めるいい機会 ——製薬協代表として、イノベーション推進室に入りました。 土屋 私はもともと研究出身で、これまで国際事業やベンチャーを手掛けてきました。ですので、別の世界に入ってきたという気はしていません。研究マネジメントのスタッフを長く務めてきた身から申せば、商品化という「出口」を見据えた視点で物を言いたいと思います。 ただ、産業界としては、アカデミアの先生方と視点が若干異なるようです。日本だけではありませんが、言葉の定義ひとつとってもそうです。例えば、「シーズ」という言葉。我われの言うシーズはフィージビリティ(実現可能性)があり、コンセプトの妥当性が検証されていることを指します。一方、先生方は、標的タンパクを見つけただけで、シーズとみなしています。我われとしては、何かが発見されただけでは手を出せません。「死の谷」(シー...  ギャップを埋めるいい機会 ——製薬協代表として、イノベーション推進室に入りました。 土屋 私はもともと研究出身で、これまで国際事業やベンチャーを手掛けてきました。ですので、別の世界に入ってきたという気はしていません。研究マネジメントのスタッフを長く務めてきた身から申せば、商品化という「出口」を見据えた視点で物を言いたいと思います。 ただ、産業界としては、アカデミアの先生方と視点が若干異なるようです。日本だけではありませんが、言葉の定義ひとつとってもそうです。例えば、「シーズ」という言葉。我われの言うシーズはフィージビリティ(実現可能性)があり、コンセプトの妥当性が検証されていることを指します。一方、先生方は、標的タンパクを見つけただけで、シーズとみなしています。我われとしては、何かが発見されただけでは手を出せません。「死の谷」(シーズの

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