薬局一家を襲った「第三波」の恐怖
千葉県旭市、都心から最も近い津波被害
2011年4月1日号
東日本大震災で発生した巨大津波によって、岩手県や宮城県の多くの町が丸ごと飲み込まれた。津波に加えて福島県は原発事故の深刻なダメージを直接受け、隣接する茨城県にも影響は大きい。
それらに比べれば、規模は小さいが、千葉県内でも津波による甚大な被害が出たところがある。九十九里浜の北端に位置する千葉県旭市だ。震源からの距離は400㎞もある。一方で、東京からは80㎞しか離れていない。死者13人、行方不明2人。都心から最も近い津波被害の現場がそこにはある。
市の中心部、JR旭駅周辺を回っても津波の痕跡はまったくない。海岸からは3㎞内陸にあたる。目を引くのは、高さ約60m、地上12階、田舎町に超巨大デパートを持ってきたかのようにそびえ立つ「国保旭中央病院」だ。
この建物が城で、それを中心に形成された城下町の様相だ。
津波被害はどこで起こったのか。
現在の旭...
東日本大震災で発生した巨大津波によって、岩手県や宮城県の多くの町が丸ごと飲み込まれた。津波に加えて福島県は原発事故の深刻なダメージを直接受け、隣接する茨城県にも影響は大きい。
それらに比べれば、規模は小さいが、千葉県内でも津波による甚大な被害が出たところがある。九十九里浜の北端に位置する千葉県旭市だ。震源からの距離は400㎞もある。一方で、東京からは80㎞しか離れていない。死者13人、行方不明2人。都心から最も近い津波被害の現場がそこにはある。
市の中心部、JR旭駅周辺を回っても津波の痕跡はまったくない。海岸からは3㎞内陸にあたる。目を引くのは、高さ約60m、地上12階、田舎町に超巨大デパートを持ってきたかのようにそびえ立つ「国保旭中央病院」だ。
この建物が城で、それを中心に形成された城下町の様相だ。
津波被害はどこで起こったのか。
現在の旭市
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